
乾燥わかめの正しい戻し方&人気レシピ|サラダ・スープ・酢の物
乾燥わかめは水で戻すだけで使える手間のかからない食材ですが、戻す時間を誤ると食感が損なわれてしまいます。ここではクラシルの動画レシピ「乾燥わかめの戻し方」をもとに、正しい戻し方と、戻したわかめの活用法をサラダ・スープ・酢の物を中心にご紹介します。
目次
乾燥わかめとは?基本の特徴を知る
乾燥わかめの原料と製法
乾燥わかめは、収穫した生わかめを加工して作られる保存食品です。農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」によると、三陸沿岸などの産地では、収穫した生わかめをまず湯通しして色止めをしたのち、塩漬けにして脱水し、塩蔵わかめや乾燥わかめへと加工します。生わかめは傷みやすいため、収穫後は早い段階で加工に回されるのが一般的です。

乾燥わかめの原料となる湯通し塩蔵わかめ(宮城県三陸産)
出典:農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」(宮城県塩蔵ワカメ) https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/traditional-foods/menu/enzou_wakame.html
カットされたものとされていないものの違い
市販の乾燥わかめには、あらかじめ食べやすい大きさにカットされたタイプと、カットされていないタイプがあります。クラシルの「乾燥わかめの戻し方」では、カットされた乾燥わかめを使う場合はそのまま戻せばよく、カットされていない乾燥わかめを戻した場合は、戻したあとに料理の用途に合わせて好みの大きさに切って使うとよいです。
乾燥わかめに含まれる栄養
文部科学省の日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によると、乾燥わかめ(素干し)100gあたりのエネルギーは172kcal、食物繊維総量は29.8g、カルシウムは830mg、鉄は5.8mg、ヨウ素は10000μgで、乾物としてミネラルや食物繊維を豊富に含む食品です。ただしこれは乾燥した状態での数値であり、実際に食べる際は水で戻すため、100gの乾燥わかめをそのまま食べることはほとんどない点に留意しておきましょう。
乾燥わかめの正しい戻し方
用意するもの(材料と分量)
クラシルの「乾燥わかめの戻し方」によると、乾燥わかめ5gと、戻す用の水を適量用意すれば、戻し上がりの分量はおよそ60gになります。費用目安は100円、調理時間はおよそ10分とされています。
戻し方の手順
戻し方の手順は、次の2つだけです。
① ボウルにたっぷりの水を張り、乾燥わかめを入れて5分ほど置きます。
② ザルに上げて水気を切れば完成です。手順自体はとてもシンプルですが、仕上がりの食感は戻し方次第で変わってきます。
戻し時間の目安と失敗しないコツ
乾燥わかめは水に浸すと10〜12倍程度に戻るとされています。パッケージに記載された戻し時間の表記通りに戻すのが基本で、長時間水に浸けたままにすると食感が落ちてしまうため注意が必要です。ボウルにはたっぷりの水を張り、わかめ全体がしっかり水に浸かる状態にしておくとよいでしょう。
カットされていない乾燥わかめの下処理
カットされていない乾燥わかめを使う場合は、戻したあとに料理の用途に合わせて好みの大きさに切って使いましょう。汁物には小さめに、和え物やサラダには少し大きめに切るなど、仕上げたい料理に合わせて調整するとよいですね。
戻したわかめの人気活用レシピ
戻したわかめは、クラシルのレシピ紹介文にもあるとおり、和え物や汁物など幅広い料理に使われる食材で、短時間で調理できるのが魅力です。
サラダでシャキシャキ食感を楽しむ
戻したわかめをそのままサラダに加えると、シャキシャキとした食感を楽しめます。水気をしっかり切ってから他の野菜と和えると、水っぽくならず食べやすい一品になります。
味噌汁・スープで手軽に一品追加
わかめは短時間で火が通るため、味噌汁やスープの仕上げに加えるだけで一品が完成します。戻したわかめを早い段階から煮込みすぎると食感が損なわれてしまうため、火を止める直前に加えるのがおすすめです。
酢の物でさっぱり副菜に
戻したわかめは酢の物との相性もぴったりです。水気をしっかり切ってから調味料と和えることで、味がぼやけずさっぱりとした副菜に仕上がります。
和え物・炒め物などその他の使い方
このほか、戻したわかめは和え物や炒め物にも使えます。短時間で調理できる食材なので、普段の食卓にも取り入れやすいですよ。
乾燥わかめを扱う際の注意点
戻しすぎ・長時間放置に注意
乾燥わかめは10〜12倍に戻るため、戻す水の量が少ないと十分に戻らないことがあります。反対に戻し時間が長すぎると食感が落ちてしまうため、パッケージの表記時間を目安に、様子を見ながら戻すことが大切です。
ヨウ素・塩分の摂りすぎに注意
文部科学省の食品成分データベースによると、乾燥わかめ(素干し)100gあたりのヨウ素は10000μg、食塩相当量は16.2gと非常に高い数値です。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では成人のヨウ素の耐容上限量はおよそ3000μg/日とされていて、水で戻して使う分には問題になりにくいものの、乾燥した状態のまま大量に食べることは避けたいところです。
関連知識:塩蔵わかめ・粉わかめとの違い
塩蔵わかめとの違い
農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」によると、塩蔵わかめはわかめを湯通しし、塩漬けにして脱水した加工品で、乾燥わかめに比べて栄養価や食感、風味に優れるとされています。使う際は塩抜きをしてから調理する点が、水で戻すだけの乾燥わかめとは異なります。
粉わかめとの違い
同じく農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」によると、福井県の粉わかめは、生わかめを天日干しにして乾燥させ、手でもんで細かくした加工品です。乾燥わかめのように水で戻して使うのではなく、ご飯にかけたり汁物に加えたりと、そのまま使えるのが特徴です。

乾燥わかめの仲間である粉わかめ(福井県)
出典:農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」(福井県粉わかめ) https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/traditional-foods/menu/konawakame.html

乾燥わかめの仲間である粉わかめを使ったおにぎり
出典:農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」(福井県粉わかめ) https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/traditional-foods/menu/konawakame.html
横田屋本店でのお取り扱い商品

記事でご紹介した乾燥わかめは、横田屋本店でもお取り扱いがあります。三陸産のワカメを使用した「カットわかめ」(540円・税込、22g)は、水で戻したときの色や葉肉の厚みにこだわった上質な一品です。
・ 商品ページ:https://shop.yokotayahonten.com/view/item/000000000336
参考文献
・ 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」食品成分データベース(藻類/わかめ/乾燥わかめ/素干し) https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=9_09040_7
・ 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)の策定ポイント」(2025年2月) https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001396865.pdf
・ 農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」塩蔵ワカメ(宮城県) https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/traditional-foods/menu/enzou_wakame.html
・ 農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」粉わかめ(福井県) https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/traditional-foods/menu/konawakame.html
・ クラシル「乾燥わかめの戻し方」 https://www.kurashiru.com/recipes/d34a0efd-efd3-42c0-b190-d86d7509e456




